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国立アイヌ民族博物館 第9回特別展示「驚異と怪異—想像界の生きものたち」

国立アイヌ民族博物館 令和6(2024)年度秋期事業のご案内

国立アイヌ民族博物館 第9回特別展示「驚異と怪異—想像界の生きものたち」

アヌココㇿ アイヌ イコロマケンル 国立アイヌ民族博物館(館長:佐々木史郎、所在地:北海道白老町)では、2024(令和6)年9月14日(土)から2024(令和6)年11月17日(日)まで、第9回特別展示「驚異と怪異—想像界の生きものたち」を開催いたします。

ヨーロッパや中東においては、犬頭人、一角獣といった不可思議ではあるが実在するかもしれない「驚異」は、自然誌の知識の一部として伝えられました。また、東アジアにおいては、奇怪な現象や異様な物体を説明しようとする心の動きが、「怪異」を生み出しました。本展示では、常識や慣習から逸脱した「異」なるもの(異境・異人・異類)をめぐる人間の心理と想像力の働き、言説と視覚表象物の関係を解明するとともに、人間の想像力と環境の相関関係を究明します。

本展は、国立民族学博物館で、2019年秋に開催された特別展「驚異と怪異—想像界の生きものたち」の巡回展です。北海道会場ならではのコンテンツもあわせてご紹介します。

1.基本情報

(1)展覧会名称

日本語名称:「驚異と怪異—想像界の生きものたち」

英語名称:REGNUM IMAGINARIUM: Realm of the Marvelous and Uncanny

(2)展覧会概要

人類は、常識や慣習から逸脱した「異」なるものを、どのように認識し、説明し、描いてきたのでしょうか。本展は、人魚や龍、河童など、想像界の生きものの多様性について絵画や書籍、祭具などをとおして紹介し、人間の想像と創造の力の源泉を探ります。奇妙で怪しい、不気味だけどかわいい、世界の霊獣・幻獣・怪獣が大集合!

(3)会場

国立アイヌ民族博物館 特別展示室

(4)会期

2024(令和6)年9月14日(土)~ 2024(令和6)年11月17日(日)

  • 月曜日は休館(祝日または休日の場合は翌日以降の平日)※9月16日(月)・9月17日(火)・9月23日(月)、10月14日(月)、11月4日(月)は開館
  • 9月14日(土)~16(月)、9月21日(土)~23日(月)は夜間営業日 9:00~20:00
  • 9月17日(火)~20日(金)、9月25日(水)~10月31日(木)は9:00~18:00
  • 11月1日(金)~17日(日)は9:00~17:00
  • ウポポイ(民族共生象徴空間)への入園は閉園1時間前まで。博物館入館は閉館30分前まで。

(5)主催・後援・協力

主催:国立アイヌ民族博物館、国立民族学博物館、公益財団法人千里文化財団
後援:公益財団法人北海道アイヌ協会
協力:市立函館博物館、千歳市教育委員会、東北大学附属図書館、徳島県立鳥居龍蔵記念博物館、八戸市博物館、北海道大学植物園・博物館、湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)

(6)展示資料数

展示資料収蔵機関:国立アイヌ民族博物館、国立民族学博物館、市立函館博物館、千歳市教育委員会、東北大学附属図書館、徳島県立鳥居龍蔵記念博物館、八戸市博物館、北海道大学植物園・博物館、湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)
資料数:約500点を予定

(7)観覧料

  • 大人(一般) 1,200円+特別展示観覧料 300円(240円)
  • 高校生 600円+特別展示観覧料 200円(160円)
  • 中学生以下 無料
  • 国立アイヌ民族博物館の入館料は、民族共生象徴空間(愛称「ウポポイ」)の入場料金に含まれます。
  • ( )は20名以上の団体料金。
  • 障害者とその介護者各1名は無料です。

(8)テーマ展示ウェブサイトのURL

https://nam.go.jp/exhibition/floor2/special/kyoui2024/ (国立アイヌ民族博物館ウェブサイト)

2.展示構成等

第一部:想像界の生物相

(国立民族学博物館の民族資料を中心に、「想像界の生物多様性」を見せる。)

1 水
1.1 人魚
1.2 龍
1.3 水怪(河童など)

2 天
2. 1 霊鳥・怪鳥・鳥人(ガルーダ、鳳凰、天使など)
2. 2 天象(天狗、ニジヘビ、サンダーバードなど)
2. 3 天馬

3 地
3. 1 巨人
3. 2 有角人
3. 3 変身獣(狼男、きつねなど)
3. 4 霊獣・怪獣(獅子、白沢、麒麟など)
3. 5 蟲(蜘蛛、蛇など)
3. 6 人間植物(マンドラゴラ、人の頭のなる木など)

第二部:想像界の変相

(「驚異と怪異の文化史」をたどる。現代のクリエイターたちの作品もとりあげる。)

1 聞く(音の怪異、かたちになる以前の存在)

2 見る(奇獣・怪物等、自然から逸脱するものの出現・存在の記録)

3 知る(知識体系・世界像の中に位置づけられた奇獣・幻獣、異民族)

4 創る(現代のクリエイターたちが創る、いるかもしれないクリーチャー)
4.1 アート(ヤン・シュヴァンクマイエル、丹羽優太、五十嵐大介など)
4.2 アイヌの想像界:ケニ(山丸賢雄)によるアイヌの伝承解説とイラストレーション
4.3 幻獣観光と商品化:イェティ、ネッシー、クッシー、アマビエ

3.関連イベント

ギャラリートークなどの関連イベントを予定しています。詳細は博物館ウェブサイトをご覧ください。

(1)関連する研究者による講演会・シンポジウム等

  1. 9月14日(土)14:00(60分) 開会記念ギャラリートーク(山中由里子氏・国立民族学博物館 教授)(特別展示室)
  2. 9月15日(日)14:00(60分) 開会記念講演会(山中由里子氏・国立民族学博物館 教授)「人はなぜモンスターを想像するのか?」(交流室)
  3. 10月14日(月)14:00(60分) 民博×アイヌ博クロストーク(交流室)

(2)その他(研究員、学芸員等によるギャラリートーク)

  1. 9月21日(土)14:00(30分)ギャラリートーク(1)
  2. 11月3日(日)11:00(30分)ギャラリートーク(2)
  3. 11月3日(日)14:00(30分)ギャラリートーク(3)
  4. 11月17日(日)14:00(30分)ギャラリートーク(4)

【プレスリリース資料】国立アイヌ民族博物館 令和6(2024)年度秋期事業のご案内(PDFファイル541KB)

メディア向け内覧会のご案内

特別展示の開催に先立ち、上記の通り内覧会を開催しますのでご案内いたします。

開催日時

2024 年9月13日(金)13:30~15:30

会場

国立アイヌ民族博物館 特別展示室

受付

13:00~13:30 国立アイヌ民族博物館 通用口

【プレスリリース資料】国立アイヌ民族博物館 内覧会のご案内 (PDFファイル489KB)


本件に関するお問い合わせ先

国立アイヌ民族博物館 事業課 広報担当
〒059-0902 北海道白老郡白老町若草町2-3-1

TEL: 0144-82-3914(ウポポイ代表)
E-mail: information@nam.go.jp

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