お知らせ
国立アイヌ民族博物館 プンカㇻ協働展示開催のご案内
- 公開日:
最終更新日:2024年2月22日
アイヌ文化でつながる博物館等ネットワーク(愛称プンカㇻ)協働展示「アイヌの建築と工芸の世界- チセ、マキリ、アットゥㇱ -」
The World of Ainu Architecture and Crafts – cise, makiri, attus, a cooperative exhibition by the National Ainu Museum’s punkar network
日頃より、当館の事業運営等に格別の御理解と御協力をいただき、厚く御礼申し上げます。アヌココㇿ アイヌ イコロマケンル 国立アイヌ民族博物館(館長:佐々木史郎、所在地:北海道白老郡白老町)は、2024年3月1日(土)から2024年3月24日(日)まで、プンカㇻ協働展示「アイヌの建築と工芸の世界- チセ、マキリ、アットゥㇱ -」を、文化庁国立近現代建築資料館(所在地:東京都文京区湯島)を会場に開催いたします。
1.基本情報
(1)展覧会名称
日本語名称:プンカㇻ協働展示「アイヌの建築と工芸の世界- チセ、マキリ、アットゥㇱ -」
※「プンカㇻ」は、アイヌ語でブドウ、サルナシなどの植物の蔓のことを意味し、ネットワーク事業の「繋がり」や「広がり」から連想した名称です。
英語名称:The World of Ainu Architecture and Crafts – cise, makiri, attus
(2)展覧会概要
プンカㇻ協働展示は、アイヌ文化でつながる博物館等ネットワーク事業(愛称 プンカㇻ)の事業として、国立アイヌ民族博物館と68の会員機関が協力し、アイヌ文化を紹介する展覧会です。
「チセ」はアイヌ語で「家屋」を指す言葉です。生活の中心となるチセは、人が生まれ、育ち、仕事をし、カムイに祈る場所です。チセの建材はもちろん、祭事具や道具の素材には植物が多く用いられています。男性はマキリ(小刀)で木を彫りだして、独自の文様を刻み、女性は樹皮からつくった糸で布を織り、刺繍を施して、アットゥㇱ(樹皮衣)をつくり上げました。このような木で作られたものを使いながら、今もカムイとともに暮らしているのです。
本展覧会では、伝統的なチセのつくりや使われ方を中心に、植物を素材としたアイヌの民具を紹介します。さらに、現代の作り手による工芸品など今に息づくアイヌ文化をご覧ください。チセを中心としたくらしから、アイヌ文化への理解を深めていただければ幸いです。
(3)会場
文化庁国立近現代建築資料館(東京都文京区湯島4-6-15湯島地方合同庁舎内)
(4)会期
令和6(2024)年3月1日(金)~令和6(2024)年3月24日(日) ※月曜日休館
(5)主催・特別協力・後援
主催:国立アイヌ民族博物館
共催:文化庁国立近現代建築資料館、浦幌町立博物館、新ひだか町博物館、平取町立二風谷アイヌ文化博物館
後援:北海道アイヌ協会
(6)展示資料数
共催館及び国立アイヌ民族博物館所蔵のアイヌ民族資料ほか、約130点
(7)観覧料
無料
入館方法
・展覧会のみ観覧(平日のみ利用可)
湯島地方合同庁舎正門より入館。入館料無料。都立旧岩崎邸庭園には入場できません。
・旧岩崎邸庭園と同時観覧
都立旧岩崎邸庭園より入館。旧岩崎邸庭園入園料(一般400円)が必要です。
(8)ウェブサイトのURL
2.展示構成等
以下の5つのテーマで構成。
- アイヌの歴史と文化
- アイヌの儀礼 ーチセで祈るー
日常生活の中心であるチセの中では、カムイに日々に祈りを捧げます。カムイへの贈物、祈り詞を伝える道具など、さまざまな祭具や儀礼のときに身につける装飾品があります。 - アイヌのくらし ーチセの中のくらしー
伝統的チセの特徴はケトゥンニなどと呼ばれる三脚構造の屋根にあります。そしてチセの中心には炉があり、そのまわりでくらしに必要な道具がつくられてきました。 - 民具の素材 ー木の恵みー
チセの建材としてはもちろん、木はくらしを支える大切な素材でした。そして木もまたアイヌ(人間)にとって重要なカムイです。 - 地域のアイヌ文化 ー地域の誇り、伝統技術の粋ー
共催3館の浦幌町、新ひだか町、平取町では現在も地域のアイヌ文化が受け継がれ、物づくりをはじめ。いろいろな活動が行われています。
3.関連事業
・「ギャラリートーク」
国立アイヌ民族博物館、プンカㇻ会員機関の研究員・学芸員による解説
各土日14時〜 30分程度
・「アイヌ民具にふれてみよう」
民具や工芸品、素材にさわったり、衣服の試着体験からアイヌ文化を学ぶ
各土日11時〜13時
実施日:3月2日(土)、3日(日)、9日(土)、10日(日)、16日(土)、17日(日)、23日(土)、24日(日)
・「ムックリ演奏体験講座」
3月20日(祝) 10時30分~、14時~
講 師/木原仁美(公益財団法人アイヌ民族文化財団)
人 数/各回20名
プレスリリース資料
国立アイヌ民族博物館 プンカㇻ協働展示開催のご案内(PDFファイル0.97MB)
本件に関するお問い合わせ先
国立アイヌ民族博物館 事業課 広報担当
〒059-0902 北海道白老郡白老町若草町2-3-1
TEL: 0144-82-3914(ウポポイ代表)
FAX: 0144-84-8797