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阿寒湖アイヌコタン 伝統ト革新展 #3

最終更新日:2024年10月25日

守り、壊し、はじめることを恐れない。だから、阿寒湖のアイヌは逞しい。

北海道の東、釧路地方。1959 年、和人である前田一歩園財団園主、前田光子と、無償で使用貸借契約を結び、誕生したコタン(集落)がある。それが、2024年の今も絶えることなく続く「阿寒湖アイヌコタン」。道東地方を中心に、他地域からのアイヌと和人が根を下ろし、ともにつくりあげた稀有なその地域は、それぞれの伝統文化を持ち寄り、ミックスさせ、独自の文化へと進化させていきました。

第3回目となる本展では、文献や映像では残されていない脈々と受け続がれる阿寒湖アイヌコタンのその歴史を「伝統」、現在進行形で生み出されている新しいカルチャーを「革新」と称し、ふたつのテーマをもって阿寒湖アイヌコタンを紐解いていきます。

会期

2024年10月18日(金)~11月10日(日)

主催

公益財団法人アイヌ民族文化財団、一般社団法人阿寒アイヌコンサルン

協力

阿寒アイヌ協会、阿寒アイヌ工芸協同組合、阿寒アイヌ民族文化保存会、一般財団法人前田一歩園財団

料金

無料(ウポポイ入場料に含む)

阿寒湖のフチ・エカシ展

今から64 年前、1959 年。北海道阿寒湖に新しい村ができました。その土地は、湖から少し距離があり、坂道でぬかるんだ建築には不向きな場所。電気も水道もガスもない。そんな場所で、阿寒湖のアイヌはどう生き抜き、文化を伝承してきたのか。
今回の展示では、当時のコタンの発展に寄与した4 人のフチ(アイヌ語で尊敬される女性)・エカシ(尊敬される長老)をピックアップし、そのご家族の声を通して紐解いていきます。

場所:ヤイハノッカㇻ チセ(体験学習館) 別館3

阿寒アイヌ工芸協同組合×ウポポイ 人形劇『ふんだりけったりクマ神様』

2011年2月、「アイヌ民話を原作とする人形劇」“アイヌ人形劇プロジェクト” が、「阿寒湖アイヌ工芸共同組合」と「札幌市こどもの劇場やまびこ座」の共同制作により発足。2011年10月にやまびこ座にて初公演、同年12月に阿寒湖にてプレ公演を行い、2016年までの約5年間全国各地にて公演後、みんなを楽しませてきた人形たちは阿寒湖で眠り続けていました。

しかし今回、約8年ぶりとなるアイヌのむかしがたり「ふんだりけったりクマ神さま」の特別公演をウポポイにて実施することが決定いたしました。
このお話は、アイヌの世界で最も位の高いカムイとして知られる、クマ神さま(キムンカムイ) が主人公の物語。ユニークなクマ神さまが人間たちに翻弄される1時間、この機会を見逃すと次はいつクマ神さまにお会いできるか、、、
子供から大人まで楽しめる、本公演ぜひお見逃しなく。

日時:2024年11月2日(土)

場所:ウエカリ チセ(体験交流ホール)

開演:11:00(開場:10:30)

料金:無料

  • ウポポイ入場料のみでご参加いただけます。

定員: 303名

  • 当日、エントランス棟インフォメーション及び体験交流ホール前で整理券をお求めください。

阿寒湖アイヌアーティスト作品 アイヌコンサルン認証事業展示・販売

アイヌ文化を知的財産として正しく、広く普及させるため、さまざまな事業を阿寒湖で展開している廣野洋を代表とした一般社団法人「阿寒アイヌコンサルン」。
第1回目に引き続き、阿寒湖のアイヌアーティストが、現代の商品とアイヌのデザインをどのように結びつけ、その文化を発信しているのかを紐解くため、実際のアイテムを期間限定で展示・販売いたします。

場所:ヤイハノッカㇻ チセ(体験学習館) 別館3

【チラシ】伝統ト革新展#3「阿寒展のフチ・エカシ展」(PDFファイル:1.24MB)

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