ウポポイトピックス
阿寒湖アイヌコタン 伝統ト革新展 #4
- 公開日:
最終更新日:2025年9月15日
守り、壊し、はじめることを恐れない。だから、阿寒湖のアイヌは逞しい。
北海道の東、釧路地方。1959 年、和人である前田一歩園財団園主、前田光子と無償で使用貸借契約を結び誕生したコタン(集落)がある。それが、2025年の今も絶えることなく続く「阿寒湖アイヌコタン」。道東地方を中心に他地域からのアイヌと和人が根を下ろし、ともにつくりあげた稀有なその地域は、それぞれの伝統文化を持ち寄りミックスさせ独自の文化へと進化させていきました。
第4回となる本展では、文献や映像では残されていない脈々と受け続がれる阿寒湖アイヌコタンのその歴史を「伝統」、現在進行形で生み出されている新しいカルチャーを「革新」と称し、ふたつのテーマをもって阿寒湖アイヌコタンを紐解いていきます。
会期
2025年9月12日(金)~10月5日(日)
主催
公益財団法人アイヌ民族文化財団、一般社団法人阿寒アイヌコンサルン
協力
阿寒アイヌ協会、阿寒アイヌ工芸協同組合、阿寒アイヌ民族文化保存会、一般財団法人前田一歩園財団
阿寒湖のフチ・エカシ展
今から65年前、1959年・北海道阿寒湖に新しいコタン(集落)ができました。その土地は湖からは少し距離があり、ぬかるんだ斜面のため建築には不向きな場所。電気も水道もガスもない。そんな場所で、阿寒湖のアイヌはどう生き抜き、文化を伝承してきたのか。今回の展示では、当時のコタンの発展に寄与した4人のフチ(尊敬される女性)・エカシ(尊敬される長老)をピックアップし、そのご家族の声を通して紐解いていきます。



阿寒湖アイヌアーティスト作品 アイヌコンサルン認証事業展示・販売
アイヌ文化を知的財産として正しく、広く普及させるため、さまざまな事業を阿寒湖で展開している廣野洋を代表とした一般社団法人「阿寒アイヌコンサルン」。
第1回目に引き続き、阿寒湖のアイヌアーティストが、現代の商品とアイヌのデザインをどのように結びつけ、その文化を発信しているのかを紐解くため、実際のアイテムを期間限定で展示・販売いたします。
場所:体験学習館別館3
阿寒アイヌ工芸協同組合×ウポポイ
ユーカラ紙芝居「ミソサザイの神さまがかたったおはなし」
山本多助エカシが残したユーカラの紙芝居を、阿寒アイヌ民族文化保存会会長の渡辺かよさんとウポポイスタッフの木村和沙の2人による語りと、ムックリ、トンコリの演奏とともにお届けします。
日時
9月13日(土) 11:00~11:30
場所
テエタ カネ アン コタン(伝統的コタン)
料金
無料(ウポポイ入場料に含む)
定員
60名
阿寒アイヌコンサルン×FM NORTH WAVE
「トークセッション」

ユーカラ紙芝居終了後、阿寒アイヌコンサルン理事長を務める廣野洋さんと、ラジオ局「FM NORTH WAVE」GOGO RADIO COMPANYのDJ田村次郎さん(HAMBURGER BOYS)を」迎えてのトークセッションを実施。関係者はもちろん、一般の方にもコンサルンが手がける仕事術をトーク。
日時
9月13日(土)11:30~12:30
場所
テエタ カネ アン コタン(伝統的コタン)
料金
無料(ウポポイ入場料に含む)
定員
75名
床州生×鰹屋エリカ
阿寒アイヌ「手仕事インスタレーション」

阿寒湖アイヌコタンの工芸家の床州生さんによる「木彫り」と、同じく伝承者であり工芸家の鰹屋エリカさんによる「刺繍」。阿寒の実際の仕事場を会場に再現し、フチ・エカシ展の一部のアートとして、それぞれの実演展示を実施。
日時
9月13日(土)13:00~随時見学
場所
体験学習館別館3
料金
無料(ウポポイ入場料に含む)
阿寒アイヌコンサルン×ケラピㇼカ
「ポネオアウラーメン試食会」

昨年、大好評だった廣野洋さん提供のオアウ(汁もの)の振る舞い。今回は「伝統ト革新展」流にオアウをリニューアル。「ポネオアウラーメン」として、限定100食無料で提供します。さらに、札幌のアイヌ料理人気店「ケラピㇼカ」との共同制作で、よりおいしさを追求した一品に仕上げます。
日時
9月14日(日)11:30~
※なくなり次第終了
場所
ヤイハノッカㇻ チセ(体験学習館)
料金
無料(ウポポイ入場料に含む)
定員
先着100食限定






