お知らせ
国立アイヌ民族博物館 令和7年度プンカㇻ研修会を開催
- 公開日:
アヌココㇿ アイヌ イコロマケンル 国立アイヌ民族博物館(北海道白老町、野本正博館長)は、令和7年11月6日(木)、7日(金)にアイヌ文化でつながる博物館等ネットワーク(愛称プンカㇻ※)研修会を開催します。
- プンカㇻとは、ブドウ、サルナシなどの植物の蔓のことを意味し、ネットワーク事業の「繋がり」や「広がり」から連想した名称です。
1. 令和7年度プンカㇻ研修会
プンカㇻ研修会は、アイヌ文化振興のため、国内の博物館・美術館・研究機関等とネットワークを形成し、アイヌ民族の歴史と文化に関する資料情報の集約と利活用を促進する事業です。
本年度の研修会は、アイヌ資料を所蔵しながら展示・教育普及に課題を抱える博物館を主な対象とし、従来の座学形式からワーキング形式へ転換。
参加者同士の対話を通じて、新たな知識の習得とともに、各施設を活用したアイヌ文化の普及手段について議論し、当館と会員館が協働で運営する研修会を目指します。

2. 研修内容
本研修会の内容は、以下の2テーマにより、ワーキング形式で進めます。
(3)アイヌ民族の歴史と文化を展示するためのQ&A
「アイヌ民族の歴史と文化の基本知識」「アイヌ資料の展示」「地域コミュニティとの連携」の3つのセクションに分けて、グループワークにより参加者同士の考え方や実践事例などを話し合い、アイヌ民族の歴史や文化をどのように伝えたらよいのかについて学びます。
(2)ワークショップ:学校教育の文脈で博物館イベントを考える
学校団体や教育機関との連携には、学校教育の文脈でイベントを捉えるということも重要です。本研修会では、当館で実施している教育プログラムを体験してもらいながら、その開発の背景にある理論や教授法、指導案について共有します。参加者の教育普及活動に寄与できるよう、アイヌ文化を題材としたイベント開発について参加者とともに考えていきます。
3. 日程・場所
研修日時
2025年11月6日(木) 13:30~17:30
2025年11月7日(金) 10:00~12:20
場所
国立アイヌ民族博物館 1階 交流室
4. 研修会のスケジュール
【1日目】 11月6日(木)
13:00~13:30 開場・受付
13:30~13:40 開会 国立アイヌ民族博物館 館長 野本 正博
13:40-14:50 プンカㇻ事業報告
(1)令和6年度実施報告と令和7年度事業計画(20分)
(2)令和6,7年度プンカㇻ協働展示に関する報告(30分)
①「Punkar network×MIE2024 三重から北海道へ -アイヌ文化と出会った人々」
②「Punkar network×KYOTO 2025 キヤウト コタン -京都でふれるアイヌ文化」
③「Punkar network×TOKYO2025 アイヌモシㇼ -アイヌの世界と多様な文化」
(3)令和6年度プンカㇻ共同研究に関する実施報告(30分)
①石狩市教育委員会、②恵庭市教育委員会
14:50~15:00 休憩
15:00-17:30 アイヌ民族の歴史と文化を展示するためのQ&A
15:00~15:50 セクションⅠ
「アイヌ民族の歴史と文化の基本知識」(50分)解説(15~20分)、ディスカッション(10~15分)、発表(15分)
15:50~16:35 セクションⅡ
「アイヌ資料の展示」(45分) 解説(15~20分)、ディスカッション(10~15分)、発表(15分)
16:35~16:45 休憩
16:45~17:30 セクションⅢ
「地域コミュニティとの連携」(45分) 解説(15~20分)、ディスカッション(10~15分)、発表(15分)
【2日目】 11月7日(金)
9:30~10:00 開場・受付
10:00-12:10 ワークショップ:学校教育の文脈で博物館等施設のイベントを考える
10:00~10:50 プログラムⅠ「アイヌ語イベントの実践と背景」
国立アイヌ民族博物館 研究員 深澤 美香
アイヌ語の概要(15分)、イベント体験(15分)、イベント制作にかかわる教授法や指導案作成等の解説(20分)
10:50~11:10 休憩
11:10~12:10 プログラムⅡ「アイヌ文化イベントの開発と検討:鹿笛制作体験」
国立アイヌ民族博物館 研究員 深澤 美香
国立アイヌ民族博物館 副館長 内田 祐一 ほか
鹿笛イベントに関する概要(10分)、鹿笛制作体験(30分)、ディスカッション(15分)、発表(15分)
12:10~12:20 閉会
国立アイヌ民族博物館 副館長 内田 祐一
5. 取材
ウポポイウェブサイトのお問合せ「取材申込」よりお申込みください。
- ※カメラ機材お持ち込みの有無についてもご記入ください。






