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国立アイヌ民族博物館 第8回テーマ展示 「ウイマㇺレプンカ サンタン交易と蝦夷錦」
- 公開日:
国立アイヌ民族博物館 令和6(2024)年度春期事業のご案内
国立アイヌ民族博物館 第8回テーマ展示 「ウイマㇺレプンカ サンタン交易と蝦夷錦」
アヌココㇿ アイヌ イコロマケンル 国立アイヌ民族博物館(館長:佐々木史郎、所在地:北海道白老町)では、第8回テーマ展示「ウイマㇺレプンカ サンタン交易と蝦夷錦」を2025年3月15日(土)~2025年5月18日(日)で開催します。
※ ウイマㇺレプンカはアイヌ語で「舟で海を越えて交易に行く」という意味です。
北海道や樺太(サハリン)、ロシア極東地域の先住民族は、17~19世紀にかけてサンタン交易と呼ばれるネットワークを通じて様々なモノを流通させ、その交易ルートは「北東アジアのシルクロード」とも呼ばれています。このネットワークを通じてもたらされた代表的なものが、中国の官服である蝦夷錦・サンタン服やその反物です。本展示では、その蝦夷錦・サンタン服を中心に、ガラス玉や銭貨など、アイヌ文化にもたらされた中国製品と他の先住民族との交流について紹介します。
1.基本情報
(1)展覧会名称
日本語名称:「ウイマㇺレプンカ サンタン交易と蝦夷錦」
英語 名称:uymamrepunka: Santan Trade and Ezonishiki
(2)展覧会概要
北海道や樺太(サハリン)、ロシア極東地域の先住民族は、17~19世紀にかけてサンタン交易と呼ばれるネットワークを通じて様々なモノを流通させ、その交易ルートは「北東アジアのシルクロード」とも呼ばれています。このネットワークを通じてもたらされた代表的なものとして、中国の官服である蝦夷錦・サンタン服やその反物が挙げられます。本展示では、その蝦夷錦・サンタン服を中心に、ガラス玉や銭貨など、アイヌ文化にもたらされた中国製品と他の先住民族との交流について紹介します。
(3)会場
国立アイヌ民族博物館 特別展示室
(4)会期
2025年3月15日(土)~ 2025年5月18日(日)
- 月曜日は休館(祝日または休日の場合は翌日以降の平日)
- 2025年4月28日(月)、5月5日(月)、5月6日(火)は開館。5月7月(水)は休館。
- ウポポイ(民族共生象徴空間)への入園は閉園1時間前まで。博物館入館は閉館30分前まで。
(5)主催・後援・協力
主 催:国立アイヌ民族博物館
開催協力:市立函館博物館
後 援:公益社団法人北海道アイヌ協会、北海道新聞社
協 力:厚岸町教育委員会、釧路市中央図書館、釧路市立博物館、国立公文書館、浄応寺、東京国立博物館、東京大学史料編纂所、函館市中央図書館、北海道大学附属図書館、北海道立函館美術館、松前町教育委員会、立教小学校
相原秀起氏、池田留美子氏、小田寛貴氏、中村和之氏
(6)展示資料数
約90点(予定)
(7)観覧料
ウポポイ(民族共生象徴空間)入場料(税込)
- 大人(一般) 1,200円(960円)/ 年間パスポート 2,000円
- 高校生 600円 / 年間パスポート 1,000円
- 中学生以下 無料
- 国立アイヌ民族博物館の入館料は、民族共生象徴空間(愛称「ウポポイ」)の入場料金に含まれます。
- ( )は20名以上の団体料金。
- 障害者とその介護者各1名は無料です。
(8)ウェブサイトのURL
第8回テーマ展示「ウイマㇺレプンカ サンタン交易と蝦夷錦」 – 国立アイヌ民族博物館 (nam.go.jp)
2.関連イベント
ギャラリートークなどの関連イベントを予定しています。詳細は博物館ウェブサイトをご覧ください。
開会記念講演会「北方から来た交易民」
講師:佐々木史郎(国立アイヌ民族博物館館長)
日時:3月15日(土)14:00–15:00
講演会「間宮林蔵が歩いた足跡を追う 樺太(サハリン)・アムール・択捉島へ」
講師:相原秀起氏(ノンフィクション作家)
日時:3月22日(土)14:00–15:00
クロストーク「サンタン交易の現場を語る」
講師:中村和之氏(函館大学教授)、相原秀起氏(ノンフィクション作家)、
佐々木史郎(国立アイヌ民族博物館館長)
日時:5月3日(土)14:00–15:15
ギャラリートーク
日にち:第一回 3月29日(土)、第二回 4月12日(土)、第三回 4月19日(土)、第四回 4月26日(土)、第五回 5月4日(日)、第六回 5月10日(土)、第七回 5月17日(土)
時間:各回14:00–14:30
3.展示テーマと基本構成
第一章 サンタン交易とは?
17~19世紀に「北東アジアのシルクロード」とも呼ばれたサンタン交易の歴史的背景とその重要性を紹介します。
第二章 蝦夷錦を運んだ舟と橇
蝦夷錦・サンタン服を運搬した舟や橇などの交通手段を解説します。また、交易のルートとなった場所の現代の様子を映像で紹介します。
第三章 色いろな蝦夷錦・サンタン服
衣服として残る蝦夷錦や、衣服以外の形で作られた蝦夷錦、そして古文書や絵画に記録された蝦夷錦を紹介します。
第四章 ガラス玉と銭貨
サンタン交易を通じてもたらされ、首飾りや装身具としてアイヌ文化に取り入れられたガラス玉と、それらが果たした役割を紹介します。