お知らせ

国立アイヌ民族博物館 新館長就任のお知らせ

公益財団法人アイヌ民族文化財団(札幌市中央区、常本照樹理事長)が運営する国立アイヌ民族博物館は、2025年7月1日(火)付けで新館長として民族共生象徴空間運営本部副本部長の野本正博が就任することをお知らせします。

同館の構想から携わり、運営を指揮した佐々木史郎は名誉館長となります。

野本 正博(のもと まさひろ)略歴

1963年3月生まれ、白老町出身。62歳。

1985年よりポロトコタン(財団法人アイヌ民族博物館)に勤務。事業部学芸課長を経て、2012年に常務理事兼館長に就任。
ポロトコタンの旧アイヌ民族博物館は地元白老のアイヌが設立・運営した博物館で、アイヌ文化の伝承と人材育成の基盤を作った。

2012年から国立アイヌ民族博物館の構想づくりに委員として携わり、2018年4月から公益財団法人アイヌ民族文化財団民族共生象徴空間運営本部文化振興・体験交流部長、2023年6月から同財団理事兼民族共生象徴空間運営本部副本部長。

国内外のアイヌ文化展の企画・制作に携わり、自ら展示作品を制作。
スミソニアン国立自然史博物館特別展「AINU:Spirit of Northern People」(1999 年)の展示制作部門に参加。
現在も同館の北太平洋諸民族の文化と交流史の参考資料として、アイヌの交易船「イタオマチㇷ゚(板綴舟)」が展示されている。

ポンレ:レタンレㇰ(※ポンレはウポポイで使用しているアイヌ語のニックネーム)

館長就任にあたって

イランカラㇷ゚テ。
5年前のウポポイ開業は、コロナ禍による自粛ムードのなかでの静かなスタートでした。園内に建ち並ぶ国立アイヌ民族博物館などの各施設や、伝統的コタンの茅葺きのチセは、開業当時の真新しさが落ち着き、今はこの土地の風景に少しずつ馴染んできたようです。
次の10年を見据え、新たな価値観を築く場所として活動してまいります。(野本 正博)

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