ウポポイトピックス
阿寒湖アイヌコタン 伝統ト革新展 #02
- 公開日:
最終更新日:2023年11月30日
守り、壊し、はじめることを恐れない。だから、阿寒湖のアイヌは逞しい。
北海道の東、釧路地方。1959年、和人である前田一歩園財団園主、前田光子と、無償で使用貸借契約を結び、誕生したコタン(集落)がある。それが、2023年の今も絶えることなく続く「阿寒湖アイヌコタン」。
道東地方を中心に、他地域からのアイヌと和人が根を下ろし、ともにつくりあげた稀有なその地域は、それぞれの伝統文化を持ち寄り、ミックスさせ、独自の文化へと進化させていきました。
第2回目となる本展では、文献や映像では残されていない脈々と受け続がれる阿寒湖アイヌコタンのその歴史を「伝統」、現在進行形で生み出されている新しいカルチャーを「革新」と称し、ふたつのテーマをもって阿寒湖アイヌコタンを紐解いていきます。
開催日
11月28日(火)~12月16日(土)9:00~17:00
※月曜閉園
観覧料
無料(ウポポイ入場料に含む)
参加方法
直接来場(予約不要)
【伝統】声から紐解く 阿寒湖のフチ・エカシ展
今から64年前、1959年。北海道阿寒湖に新しい村ができました。その土地は、湖から少し距離があり、坂道でぬかるんだ建築には不向きな場所。電気も水道もガスもない。そんな場所で、阿寒湖のアイヌはどう生き抜き、文化を伝承してきたのか。今回の展示では、当時のコタンの発展に寄与した6人のフチ(アイヌ語で尊敬される女性)・エカシ(尊敬される長老)をピックアップし、そのご家族の声を通して紐解いていきます。
日時
11月28日(火)~12月16日(土)9:00~17:00
※月曜閉園
会場
体験学習館別館3
【革新】阿寒アイヌ民族文化保存会×ウポポイ イオマンテ劇
1968年より、現在も活動を続ける阿寒アイヌ民族文化保存会。コタンに住む子供たちに歌や舞踊などを伝承するかたわら、アイヌ民族の英雄叙事詩をモチーフにした「ユーカラ劇」など、古式舞踊の枠を飛び超えた作品を次々と発表。ユネスコ・パリ、ハワイ、ニュージーランドなど世界各国で公演を実施。今回、熊の魂をカムイモシㇼ(神々の世界)へ送り返す儀式、イオマンテを舞台化したユーカラ劇を、ウポポイの唄い手・踊り手たちとともに限定公演いたします。
日時
12月16日(土)開場15:15、開演15:30
会場
体験交流ホール
【革新】阿寒湖アイヌアーティスト作品 アイヌコンサルン認証事業展示・販売
アイヌ文化を知的財産として正しく、広く普及させるため、さまざまな事業を阿寒湖で展開している廣野洋を代表とした一般社団法人「阿寒アイヌコンサルン」。第1回目に引き続き、阿寒湖のアイヌアーティストが、現代の商品とアイヌのデザインをどのように結びつけ、その文化を発信しているのかを紐解くため、実際のアイテムを期間限定で展示・販売いたします。
日時
11月28日(火)~12月16日(土)9:00~17:00
※月曜閉園
伝統ト革新展示 #02 会場図
【チラシ】阿寒湖アイヌコタン 伝統ト革新展 #02(PDFファイル1.21MB)
主催:公益財団法人アイヌ民族文化財団 / 一般社団法人阿寒アイヌコンサルン
協力:阿寒アイヌ協会、阿寒アイヌ工芸協同組合、阿寒アイヌ民族保存会、一般財団法人前田一歩園財団